という四原則がある。
マスクやゴーグルを着用して安全に配慮し、自分の日用品や食料・交通手段などを確保する必要がある。また、事前にボランティア保険(活動中のケガや損害賠償が発生したときにかかる費用を補償する損害保険)に入る必要があり、準備は多い。各地の災害ボランティアセンターの募集状況も、確認しておこう。
救援物資を送る際にも、なにが必要なのか考えることが大切だ。水や食料以外に好まれるモノはなんだろうか?片岡ふみとさん(詩人)は昭和25年、ジェーン台風(9月3日~9月4日に日本を通過。最大瞬間風速は和歌山46.0m/s、期間降水量が四国東部で200mm以上)を経験した。
“ 当時のわが家はわらぶき屋根で縁側なし、板戸と障子だけの家屋。雨戸の内側に座布団やら米俵をおいて、戸が吹き飛ばされないよう、家族全員で押さえ台風と対峙しました。その時私は10歳でした。家がきしみ、雨戸を押さえる叔母がムカデに刺され、とても怖かったです。近所の家々も似たようなもので、情報源といえば新聞と壊れかけたラジオだけでした。”
今より情報収集が難しい時代の話、と思われるかもしれないが、震災時は停電により、インターネットやテレビが使えなくなる。電源が不要で情報源になるモノの支援は好まれるという。
【役立つ支援物資】
新聞 / 充電式のラジオ / 懐中電灯 / 乾電池
【困る支援物資】
千羽鶴 / よせ書き / 生鮮食品 / ぼろぼろの衣服(古着)
※量が中途半端な個人による支援物資は扱いに困る場合があるため、募金による支援も考えよう。
片岡さんは自身の経験から、日頃から防災の意識をもっているという。
“
ムダになろうと人が心配性だと言おうが、おかまいなしで作業をして災害に備えます。一度経験してしまうと、小さな台風であっても恐ろしいのです。昨年の台風で被災されたみなさま方のご心痛を察するに、やり切れない思いです。ご冥福とお見舞いを申し上げ、そして一刻も早い復興を心からお祈りする次第です。”