◯分担がうまくできていない
◯時間がたりない
◯終わりが見えない
ポイントはさまざまだと思います。
また令和元年度の世論調査では、「男性が家事・子育て・介護・地域活動に参加していくためにはどのようなことが必要か」という質問に対し「夫婦や家族間でのコミュニケーションをよくはかること」と答えた人が59.1%でもっとも多い割合でした。
<参考:内閣府男女共同参画局/令和元年度 男女共同参画社会に関する世論調査 2 調査結果の概要 2.家庭生活等に関する意識について>
「自分も家事をするべき」という男性は多いのです。しかし自分一人で抱え込んでいると、家事のなにが大変でどう解決していけばいいのか、パートナーに伝わりません。「自分だけでやらなくてはいけない」という思い込みを捨て、ここが大変というポイントをきちんと伝えましょう。
共働きではお互い、限られた時間の中での家事分担が必要です。「疲れているときは手伝って欲しい」といったタイミングもあります。家事をちょうど半分ずつわけることが、すべての家庭で有効な分担であるとは限りません。お互い時間にどのくらい余裕があるのかを確認するため、自分の仕事やスケジュール・体調などをしっかり共有する必要があります。
話し合う際は自分の忙しさを主張するだけでなく、相手の大変さを共有し、尊重する気持ちが大切です。また「子どもが急病になった」「お互い仕事が忙しい」「残業が続く」など、起こりそうな緊急時の対応についても、あらかじめ話して対応を考えましょう。
すれ違いを無くし、お互いを理解するためにも、話し合うことからはじめてみませんか。
また家事をしてもらうにあたり、ささいなことでも感謝の気持ちを忘れず、しっかり言葉にすることです。お互いを尊重し、役割や大変さを自覚することにもつながります。教えるからには、自分のこだわりをすべて伝えたい、という人もいるかもしれません。
しかしやりやすさやこだわりは人によって違うため、任せた家事については、相手のやり方は尊重しましょう。うまくいかないときは、改善策を一緒に考えます。自分のやり方を押し付けず、相手の意見を聞く余裕が大切です。
家事の分担により心の余裕ができ、夫婦の関係はよりよくなります。ストレスが少なく協力しやすい環境を、一緒につくっていきましょう。
(執筆:林幸奈)