2020.09.04 14:00

地方の魅力が拡散できるSNSの形とは
観光客が注目するのは写真だけではない?


地方の魅力が拡散できるSNSの形とは

文字や動画、写真を使って個人が情報を発信する、SNS。新たな投稿による、情報の新鮮さ・タイムリーさも魅力です。広告らしさがなく、口コミ的な親密さがあり、雑誌やホームページに代わる情報収集の手段となりました。

どんどん利用者が増えており、個人だけでなく企業のPRなどにも利用されています。地方自治体もアカウントをもち、緊急時や日常に役立つ情報をいち早く発信しています。最近では地方創生にも役立つとされ、観光地や特産品のアピールを狙う地域も現れました。

情報発信手段として取り入れているホテルや旅館・観光地もありますが、観光者が「ここがよかった」と発信し、話題になったケースもあります。写真に写して拡散したいという「インスタ映え」という言葉もあるほど、「食べたい」「見てみたい」と思わせる写真や動画は、地域に足を運ばせることに有効です。SNSで目にしたスポットの行き方をインターネットで調べ、旅行の計画をする人は増えているようです。

SNSはフォロワーや評価が、数字で出てしまう世界。多くの情報が流れるなかでも、注目を集めるアカウントはわかりやすいです。どのような工夫をすれば、有効に情報を発信できるでしょうか。


伝わりやすさのコツは写真だけではない

とくに地方のアピールに役立つと言われているのが、写真の投稿をメインとするインスタグラムです。写真は「一目でわかりやすい」「言語に関係なく伝わる」と行ったメリットがある、発信に有効なツールです。グルメや雑貨は、周りをきれいにして対象物に集中させると、見やすくなります。また写真では伝わらない迫力や動きは、動画で紹介するのも有効です。

発信者が参加できる、フォトコンテストなどのキャンペーンも人気があります。撮った写真を投稿してもらうだけなので、設定も簡単です。テーマやターゲット層、特典や割引などを決めていくと、より集客や話題性が見込める、魅力的なイベントになっていきます。

また人気のアカウントは情報の速さに対応し、毎日投稿をしているほど、更新頻度が高いです。情報を小分けにするのも、投稿回数を増やす手段になります。見やすく頻度の高い投稿が、注目を集めるカギです。写真やハッシュタグを利用し、見やすく伝わりやすい投稿を心がけましょう。

発信する側が受信すべき情報とは?

情報は発信して終わりでなく、自分から受信することも大切です。情報の多い現代、SNSの利用者は、自分の欲しいキーワードを中心に集める傾向にあります。そのため、欲しいターゲットを絞った発信にした方が、見てもらう機会は増えると考えられます。「自分の地域のアピールポイントは、どういった人に受け入れられるのか」「その人たちは今、どんな情報を求めているのか」を調べ、コンセプトを決めてから投稿を考えましょう。

投稿を閲覧した・反応した人とのコミュニケーションも大切です。たとえば「SNSで拡散してください」と観光者に頼みっぱなしの形は、とても危険です。観光者が発信したことを検索すると「どこが注目されていて、年齢層はどのくらいか」がわかり、次になにを発信すべきかが見えます。ハッシュタグは発信者の情報収集にも役立つため、詳細でわかりやすい、独自のものを設定することがおすすめです。

人気のアカウントは、閲覧者とのやりとりを大切にしています。観光者地元の人々にない視点で、新たなスポットを発見したり、情報を発信したりしてくれる存在。期待に応えられるような有益な情報を発信できるよう、感謝の気持ちは忘れずに。フォトコンテストに、景品やキャンペーンを含める自治体もあります。発信するだけでなく、情報を受け取る人のことを考えた運営が理想です。


注目される地域はどんなこだわりがあるのか

ここからは、注目されている地方のインスタグラムの特徴を考えます。写真や情報の統一感があると、ページが見やすいです。和歌山県は異なるアカウントで、観光振興課が「観光」、広報課が「イベント」、食品流通課が「食文化」を発信しています。情報も、それぞれの分野に注力している印象です。

インスタグラムは写真がメインです。しかしハッシュタグやキャッチコピーなど、目を引くワードが使われた企画も多いと感じます。香川県はアカウント名を「うどん県」としながらも、「うどん県。それだけじゃない香川県」というコンセプトのフォトコンテストを開催しました。アカウントの投稿写真も、自然や花などの風景が目立つ印象です。

ハッシュタグにはインパクトのほか、わかりやすさ・シンプルさも求められます。新潟市は「#新潟グラマー」というハッシュタグを作成し、投稿された情報や写真を元に、観光マップを作成しました。投稿が役立っているとわかる形は、参加者にとってもうれしいですね。

キャラクターを使ったアピールも、親しみやすいものとなります。「ゆるキャラ」などの地域にちなんだマスコットキャラクターのほか、支持者の多いインスタグラマーとコラボする自治体も多いです。多くの人が閲覧し、拡散力が期待できます。

投稿するのは簡単でも、ターゲットを絞った継続的な発信があってこそ、注目されるSNS。一度見たら忘れられないインパクトや、統一感のある美しいページが、人々を惹きつけるアカウントには必要です。まだ未開の部分も多いため、その地域の特色や傾向を見つめれば、これまでにない新しい企画が誕生するかもしれません。



この記事のまとめ 
  • SNSが地域のアピールにも有効
  • 写真・ハッシュタグを利用したインスタグラムがおすすめ
  • 情報の発信同様、受信・閲覧者とのコミュニケーションが大切
  • 言葉のインパクト・わかりやすさ・親しみやすさを心がける

(執筆:林幸奈)

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