感染予防のため、人と人との接触を減らすことが求められた。とくに満員電車は、密閉空間で人が密集する。電車は混雑が緩和し、時間差通勤・在宅勤務を導入した企業も多い印象だ。
しかし職種によって在宅勤務が不可能だったり、対面でのコミュニケーションを大切にしている企業もあり、そんな中で「どうしてこの会社は、非常時に対応してくれないのだろう」と不満をもつ人もいる。
また在宅勤務を急に導入した企業では、設備や仕組みを整えるのが間に合わなかったケースもある。コミュニケーションについても、チャットやメール・オンライン会議に方法が変わり、相手の表情や気持ちが読み取りにくくなった。「プライベートと仕事の切り替えが難しい」「かえって残業が増えた」という声もあり、慣れない環境での仕事に、ストレスを感じる人も多い。
その中で、経済が悪化しているニュースを目にし、さらに不安が広がっている。社内にいることで理解していた、他部署とのつながりや企業全体の現状も見えない状況で「自分の会社は大丈夫なんだろうか?」と考えてしまう。
こうした人びとのモヤモヤが、「コロナ転職」に繋がっている。しかし現在は人手不足から、仕事がない状況に変わっている。気軽に退職をする前に、見直すことはないだろうか。