●自分を持っている人になる【前編】

だれかに認められると自信がつく。でも、だれかの声に支配されるのはやめよう。自立するための直観力ってなに?
2019.09.13 11:00

|自信をつくるのは「突出」か「深化」
佐藤|
東寺真言宗・少僧正の田尾秀寛さんにお聞きします。特に若いうちは自分と人をくらべてしまい、「自分にはなにもない」と思ってしまう人が多いです。どうやったら自信がつくのでしょうか?
田尾 秀寛(たお・しゅうかん)
東寺真言宗 少僧正。
田尾|
自分という存在を確立することです。そのためには、他人と同じペースでやっている限りは無理でしょう。同じことをやるにしても、他人より突出するか深化しなければなりません。周囲から見てわかりやすいものが必要なのです。周囲から認められると自分の客観的な価値を知ることができ、それが「自信」につながります。
佐藤|
「自分にはなにもない」と思ってしまう人は「突出したものがない」という思考なのかもしれませんね。「深化」という視点は考えたことがなかったので、新しい気づきになりました。いまの自分を知ることが自信を持つための第1歩になります。
田尾さんは自分を確立するために具体的にこころがけていることはありますか?
田尾|
わたしはいつも「有言実行」をモットーにしています。なりたい自分になるためには、まず行動することです。目標を口に出すことで退路を断ち、前進あるのみの状態に自分を追い込むのです。わたしは「不言実行」という言葉は逃げだと思っています。周りに伝わらないと認められません。
周りへのわかりやすさを重視するなら、まだ他人が手掛けない新しい分野に挑戦することも良いでしょう。前例がなければくらべようがないので、結果的に他人より「突出」することができます。どんな形であれ、これだけは負けない、というものを確立することです。
佐藤|
言葉にすることで自分の考えを整理できますし、行動するうえでの指針になりますね。行動が自分の価値をつくり、積み上がっていくと自信になるということがわかりました。しかし、「周りに認められたい」という欲求が原動力となって行動できる人もいれば、それがプレッシャーとなってしまう人もいます。では、どういう意識を持てば他人からの評価にとらわれず自分を確立できるのでしょうか?

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