大村はま先生の「言葉こそ生きる力を育てる」という教育思想を尊敬しています。
彼女が生涯にわたって実践した単元学習は、読み書きの力をつけ、話し合う態度を育むものでした。
机も教科書もない終戦直後でしたが、古新聞から一人ひとりに合わせて研究された教材は、子供たちの「自ら学ぶ姿勢」を引き出しました。
言葉の力で子供たちの個性を生かす、素晴らしい実践家です。
文部科学省は「学び続ける教師」を求めているが、大村はま氏はいち早くその姿勢を体現した教師である。
近年、教育現場はいじめをはじめとする数々の不適切行為が取りざたされ、ネガティブな内容の報道が多い。
よりよい教育のために海外の事例を指針とすることが多いが、まずは日本における過去の実践家から学び、教師のプロフェッショナルとはなにか、あらためて考える必要があるだろう。
深津さんの日常をあたたかい言葉で表現する力は、他者からの学びを自身の血肉としたからこそだ。