Episode 1
仕事をしながら大学で学ぶ「トキ」を守るために一念発起。
就職後に修士号を取得した研究者。
社会人として航空機整備の仕事をしながら、放送大学1期生として絶滅危惧種であるトキの研究に取り組んだ後藤袈裟登さん(修士、日本鳥類保護連盟会員)に、どのような思いで研究してきたのか話を伺った。
40年以上に渡ってトキの研究をしてきましたが、きっかけは社会人になってから博物館で標本を見たことでした。剥製でしたが美しい姿かたちをしていて、とくに嘴はなんともいえない優雅さがありました。
この鳥が空を飛ぶ姿が見られたらどんなに素晴らしいだろうと思ったことを強く覚えています。 この日以来、トキへの関心が深まり、研究にのめり込んでいきました。
トキについて知れば知るほど、深刻な環境問題に直面し、学術的に学ぶ必要性を感じたと語る後藤さん。