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最近よく言われるように、日本は裕福になり日本人は劣化した。そのため、親は子供と本気で向き合わず、子供を甘やかせてしまい、子供をペットの如く溺愛し、子供を離したがらず、子供たちも自立するより、親と同居し、ぬくぬくと育てられ、腹一杯食べさせてもらう方を選ぶ。そこには、何の努力もしない、ハングリー精神など全くない子供ができてしまった。親は子供との交流が減り、子供には要求通りに、ゲームやスマホなどを買い与える。だから子供も独り立ちして暮らそうという意気込みがない。
でも、それは本当に日本が裕福になったからだろうか疑問だ。小生が留学し、長年駐在したドイツは日本に劣らぬ裕福な国だが、「親離れ、子離れ」が当たり前だ。日本人の多くは、子供にお金をかけて何かをしてあげることが親の役目と思っているようだが、ドイツの親たちは自ら質素にふるまい、子供にしつけを教え、自立をはかるからではないだろうか。彼らはテレビを見たり、ゲームやスマホをする時間を減らし、外で一緒に遊び、互いに心の絆を深めるべく努力している。
裕福になったことはいいことだが、日本の親は子供にもっと我慢すること教えるべきで、子供の欲しがるものを何でもかんでも買い与えるべきではない。一緒に料理や、キャンプを体験し、また、世間知らずの学校の先生に頼るのではなく、地域社会の老人たちと一緒に、イベントや祭りに参加することにより、親の子離れも、子供の親離れもはかれるのである。 ”