「メールの返信が届いたけれど、相手が読み間違えているようだ」実はそれ、あなたの文章が伝わっていないのかもしれません。得意・不得意に関わらず、文章とはつきあっていく必要があります。さまざまな場面で書類を書くことはあるし、メールやSNS、チャットなどのメッセージツールでも文章は必要です。
しかし漢字や敬語の使い方、文法などは習っても、文章の書き方を学校で習った記憶のある人は、いないと思います。
「誤字脱字や敬語は確認したのに、なんだか読みづらい……」ということも。しっかりと伝わる文章表現は、日本語に慣れ親しんでいても難しいものです。
文章力とは特別な才能ではなく、人に伝わる文章を書く力です。重要なのは相手を思いやり、伝わるように自分の意見を述べること。文章も会話と同じ、コミュニケーションツールの一つでもあります。また日々の考えや疑問、今までの経験を文章にするのも楽しいものです。文章にすることで自分の考えがまとまり、人に意見をもらうことで、さらに考えが深まります。
「SNSやメールのやりとりをスムーズにしたい」「自分の主張を文にして、たくさんの人に読んでほしい」文章力は、さまざまな目的を叶えます。
伝わる・読みやすい文章について考えます。
言いたいことが伝わる文章にするには?
伝わる文章には
「内容のわかりやすさ」と「読みやすさ」があります。
内容をわかりやすくするためには、
「伝えたいこと」を明確にすることです。一貫性がない文章は、主張がなにか、わかりにくくなってしまいます。それをなぜ伝えたいか、自分はどう思っているかを考えることで、書きたい文章は見えてきます。書きはじめる前に、自分の考えをまとめてみましょう。
考えを根拠づけるためには、データや情報の提示も有効です。必要なデータを収集し、具体的な数値や例で表すことで、主張に信憑性が出ます。しかし自分の書きたいことに集中しすぎてしまうと、読み手が入り込みにくい文章になってしまいます。
「誰に伝えたいか」を考え、読み手を意識することも有効です。
テーマに詳しい人に読んでもらうのか、はじめて見る人に向けるのかによって、アプローチや必要な説明も変わり、結論に至るまでの過程や筋道をつくりやすくなります。また書いているうちに、文章がまとまらなくなった経験はありませんか?
テーマ同様、書きはじめる前に文章の構造をつくることも重要です。
読みやすい文章のために気をつけることは?
次は
「読みやすさ」について考えます。言葉づかいやバランス、表記の統一などを意識することによって、文章はより読みやすくなります。
こうしたポイントを確認しながら、完成した文章を見直します。自分の文章を客観的に見るのは難しいため、
人に読んでもらうことが大切です。人に伝わりやすい表現を研究するため、次に活かせるアドバイスは積極的にもらいましょう。
現在はインターネットに作品を投稿すると、見た人からコメントや感想をもらえることがあります。最近はそこから交流を広げ、互いの作品の意見交換をする人も多いです。また
他の人が書いた文章に触れることで、読みやすい文章を学べます。
おすすめは小説。気軽に長い文章に触れられるだけでなく、知らなかった文章表現が見つかり、新たな視点に刺激を受けます。そこから自分の考えを見つけることで、新たなテーマが見つかるかもしれません。
見たものや聞いたものをすべて文章で表すことは、表現への探求が尽きず、興味深いものです。自分の考えや感じたことを、文章という形で発表してみませんか。
コメンテーターからのご意見
“日々のメールストレスは一体何なのだろう。長文読解力を試すことなどしているわけではない。しかし、時折、自分の頭がおかしいのではないか?と悩む。メールで少し長い文章を書くと、「違った受け取り方」をする人々が発生!よく読まないタイプは「はい」とか「了解」と即座に返信してくる。
年齢も何も関係なく発生する。業務報告や簡単なお知らせではない文章の中で頻繁におこる。自分は「相手に伝わるように」を意識して書いているつもりだが、それに対して角度が違いすぎる返信をしてくる。何故?という疑問の波が押し寄せては引き、日常のストレスとなっている。
先般、Facebookを再開して「なるほど!これか!」と思った。決して悪い!といっているのではない。勿論、グループの色合いもあるのだろうが食卓の料理写真と味について、行った場所の感想など・・・日常の断片が緩いタッチで表現されている。何か感じた人は「いいね」「私も食べたい」とまた、緩い感想を返す。良いお付き合いのためのレスポンスだろう。何か困った時は(笑)を入れておけばなんとでもなる。この(笑)は、かなりの曲者。忍者の如くその場を去れる。また海中の蛸の煙幕のようにササーッと逃げる。最近は(汗)というのも類似して出現している。
たまに一つのテーマについて自分の考えをまとめてみる、そんな作業をしてみてはどうだろうか。流しっぱなしでなく、「相手」を意識して、その相手がふっと立ち止まるような魅力が残る、そんな作業を。”