2020.10.07 16:00

大学4年2月まで「内定がない」新卒HSPの末路 ②
〜就活で緊張・情報収集に疲れるHSP、どう準備していく?〜



大学4年2月まで「内定がない」新卒HSPの末路 ②

(執筆:SOCIO編集部 林幸奈)

SOCIO編集部の林です。HSP(Highly Sensitive Person)という人より繊細な気質の私は、就職活動で苦戦した経験があります。以前は「HSPとはどんなもので、就職活動にどんな影響を与えるか」を記事にしました。

HSPが就職活動でぶつかること
  • 試験官の顔色が気になって、言葉が出てこない
  • 就活サイトの情報が多すぎて、取捨選択に困る
  • 周囲の「まだ内定ないの?」の声に傷つく など
    (私もHSPかも? と思った人は、チェックリストを確認しよう!)
また私が就活でとくに大変だったのが「緊張で試験がうまくいかない」「情報量が多すぎる」「周囲の声が気になる」でした。今回は実体験をもとに、対策や準備についてお伝えします。



緊張でうまくいかない試験。安心のための準備をしよう

HSPでなくても、試験に緊張はつきものです。面接はもちろん、得意なはずの筆記試験も、お腹が痛くて結果が出ないこともありました。試験についてはしっかり対策し、自信をつけるのが大切だと思います。


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筆記試験について
企業独自の試験もたくさんあり、範囲は広く見えます。
  • 例:「政治や時事問題の対策をしたら、数学の問題も多く出た」「カレーのつくり方を説明させられた(当時は答えられなかったが、一般常識かもしれない)」
とりあえずさまざまな種類の問題をひと通り解けば、安心できます。基本的な一般常識やSPIの参考書を解くのがおすすめです。まずは「こんな問題が出るの?」という焦りを減らしていきましょう。

◯面接について
「台本通りにやるとよくない」と言われて気持ちだけで臨んだら、緊張で言葉がまとまらなくなくなりました。ある程度の質問を想定した対策は必要です。可能であれば、練習もできるとよいですね。

私はハローワークで試験対策をしてもらうようになってから、企業ごとに面接シートをつくり、志望動機や学生時代に頑張ったことなど、質問されそうなことをまとめていました。基盤があると、さまざまな質問に応用できます。志望動機や自分の就活への軸を思い出し、自己分析に繋がりました。また形にこだわるより、自分らしい言葉で簡潔に話せた方が、緊張せず相手に伝わりやすいです

また試験のあとで「全然できなかった……」と自分を責める、あるいは見直しが嫌で現実逃避をしてしまう人はいませんか? 試験を受けたあとは自分を責めるだけでなく、次の試験に繋げる準備として反省が必要です

反省のためのふりかえり
  • できなかった問題をまとめる
  • 面接での質問と、回答の内容(あれば反応も)をまとめる
  • できたら答えあわせをする

次回へ繋げたいポイントを見つけ、次の試験は満足いく形になると、自信になるはずです。

HSPは想定外のことに驚き、動揺しやすい傾向があるため、たくさんのケースをあらかじめ想定した対策が強みになるのです。細かいことにも気がつきやすいHSPの方には、得意な作業かもしれません。頑張りが結果になることを願っております。


情報量が多すぎる。どれが私に必要?

就職活動において、情報収集は大切です。しかし多すぎる情報に困惑し、疲れてしまうHSPには、適切な情報量が必要だと感じました。


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就活生向け情報サイト
  • 例:「気になる企業だけ見たいのに、似たような企業や職種の情報、説明会の日程などがどんどん送られてくる」「似ていない企業もたくさん紹介される(出版編集系の仕事を探していたのに、広告営業の仕事が多くすすめられるなど)」

就職アドバイザー
  • 例:「気軽な気持ちで話を聞いたアドバイザーから、『とにかく就職させなくては』という圧が感じられる」「すすめられる企業に、興味ありませんなんて言えない雰囲気」「アドバイザーからも毎日のようにメールがくる

周囲の意見
  • 例:「友人の話を聞いても、事情はさまざまで自分に当てはめるのは難しい(新聞広告でたまたま社員を募集していた、アルバイト先で就職する、陶芸家の親を継ぐ など)」「大学の教授には、就職しなくてもなんとかなるよと言われる」※人の意見で進路を決めても、責任はとってもらえません。

ハローワーク
  • そんな情報に疲れた私がたどり着いたのは、ハローワークでした。「存在は知っているけど行きづらい」と思っていましたが、新卒であれば新卒応援ハローワークが利用できます。求人情報はもちろん、自己分析から面接指導まで、相談員の方とじっくり対策ができました。気になる人は、住んでいる地域のハローワークを調べてみてください。

相性もあるため、すべての人にハローワーク勧めるわけではありませんが、自分にあったサポートが受けられる、信頼できる情報源がひとつあると安心です。
  • 受けたい企業のホームページから対策・応募する(インターンもひとつの手段)
  • 大学の就職課を利用する
  • 自分にあったサイト・アドバイザーを活用する など

最初は多くのサイトを見ることも必要ですが、自分にあったものを選んで利用して行けるのが理想です。情報が多いと感じている就活生は、「自分の求めるものと違うな」と感じる情報から、思いきって断捨離をしてはいかがでしょうか。

今回はHSPである私が疲れを感じた「試験への緊張」と「多すぎる情報」への対策について、今やっておけばよかったと考えることを含めて書いていきました。ここまで読んでくださった真面目な就活生は「苦手を対処して、はやく内定をとるぞ!」と意気込んでいるかもしれません。たしかに世間的には、内定ははやい方がいいとされています。しかし大学4年2月まで内定がなかった私は、「はやく内定をとるより、自分のペースを大切にしよう」と言いたいのです。次回はその理由について書いていきます。

ライター紹介

林 幸奈(はやし ゆきな)

2019年4月、株式会社22世紀アートに新卒で入社。小さなことが気になり、考えすぎるHSP気質。同年11月からSOCIOのライティングに携わり、社会・教育・趣味・芸術・人間関係など、ライティングを学びながら、さまざまな記事を作成してきました。大学では、小説を中心に文章の創作・本づくりと、学芸員課程を学びました。また大学4年の2月まで就活に苦戦しながらも、現在はずっと好きだった文章を書いて仕事をしています。自身の経験を活かして、一つひとつの悩みに「時間がかかっても、自分の価値観を大切にした選択をしてほしい」というメッセージが届く記事をつくっていきたいです。

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