2020.07.17 17:00

地震や大雨。避難所の3密対策や気をつけることは
準備のテーマは感染症対策と分散避難


写真

夏から秋にかけて、続く暑さとともに気になるのが、豪雨や台風ではないでしょうか。10月12日に上陸した台風19号は、避難指示が21府県22,525人に出され、実際に避難したのは13,579人でした。東北地方・関東地方・甲信地方と、被害も広範囲です。
<参考:内閣府/令和元年台風第19号に係る被害状況等について 令和元年10月12日12時00分現在>

今年は、すでに大雨による被害が出ています。7月4日4時52分、熊本県と鹿児島県に大雨特別警報が発表され、気象庁は警戒レベル5(災害がすでに発生しているレベル)に相当するとしました。7月13日6時30分の消防庁による発表では、死者70人、行方不明者11人、全壊した建物は564棟が確認されています
<参考:気象庁/記録的な大雨に関する全般気象情報 第4号>


また日本は地震の多い国ですが、6月25日に千葉県東方沖で最大震度5弱の地震があるなど、震度4から5弱程度の地震が相次いでいます。今後も警戒は続きそうです。
<参考:気象庁/各地の震度に関する情報>


近年では「危険を感じたらすぐに避難する」という意識が高まっています。しかし今年は、新型コロナウイルス感染症も問題です。避難所は多くの人が密閉空間に集まるため、感染拡大の危険が高まります。2011年の東日本大震災ではインフルエンザ、2016年の熊本地震ではノロウイルスが流行したそうです。

日本は災害の多い国です。今年は感染症対策も必要な年でもあり、さらに心配要素が増えてしまったように感じます。もしも避難が必要な時のため、なにが必要かを考えます。


都市に人が集中。地方ではなにが起きている?

災害によって被害は異なりますが、ライフラインが止まることは考えられます。3日分(大規模災害であれば1週間分)の飲料水・非常食の備蓄は大切とされますが、普段の生活を思い浮かべて使用するものは備えておきましょう。 
あると役立つもの
 ◯救急用品
 ◯ヘルメット・防災ずきん・軍手
 ◯乳児のいる家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びん

<参考:首相官邸/災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~>


7月13日現在も熊本県山鹿市周辺で停電が見られるなど、多くの地方で停電や断水、浸水の影響が続いています。また断水や停電が続くなか、1番の問題とされるのがトイレです。使用できない、避難所で数が足りない状況に備え、携帯トイレを用意し、使い方を確認しておくと安心です。停電に備え、懐中電灯・充電式ラジオ・充電器も用意します。

さらに今年は、感染症対策や体調管理も必要です。マスクやウェットティッシュ・消毒液は、避難時にも役立ちます。体温計を用意し、毎日測定を行うことで、体調の変化にも気づきやすくなります。

また心配されるのが、避難所に人が密集することです。今後は避難所以外の場所への、分散避難を考えていく必要があります。安全な場所のホテルや、頼れる親戚や知人の家など、さまざまな場所を検討できるのが理想です。高い階に住んでいる・安全が確保できる場合は在宅避難や、車中泊も考えます。車中泊では熱中症や、エコノミークラス症候群を避けるため、こまめな換気や運動を心がけましょう。

ただし「危険を感じたらすぐに避難する」ことは変わりません。不安を感じたら、すぐに避難所へ向かいましょう。事前にハザードマップを見て、近くにどんな危険があるか、避難所がどこかを調べます。また自治体のホームページに、気をつけてほしいことがまとめてあるため、一緒に確認してみましょう。

感染対策を頭に入れつつ、事前の準備があれば、雨が強まってきても不安要素が減ります。次は避難所に行く際、心がけることを見ていきます。


人が密集する避難所。なにに気をつける?

平成31年3月「避難勧告等に関するガイドライン」が改定され、住民は自らの判断で避難行動をとる方針が示されました。住民がとるべき行動を理解しやすくなるよう、自治体や気象庁などの情報を用いて、警戒レベルが表記されます。5段階警戒レベルは、3で避難に時間がかかる人(高齢者など)とその支援者が避難を開始し、4ですべての人が速やかに避難する「避難勧告」とされます。
<参考:気象庁/防災気象情報と警戒レベルとの対応について>


避難が必要になった際は、まず避難所に行く前に、検温や健康観察をします。感染拡大防止のため自宅療養者、せき・熱などの症状や基礎疾患がある人は、トイレや共有スペースをわけ、隔離が必要になるのです。体調に不安がある場合は運営者に申告し、健康観察は毎日行いましょう。
<参考:内閣府防災/新型コロナウイルス感染症を踏まえた災害対策のポイント【第1版】>


新型コロナウイルスは人の飛沫から感染するため、人との密接・対面を避ける工夫が必要です。他の人と向かいあわないために、
 ◯人との距離を2メートルほど保つ
 ◯密接した状態での会話は避ける
 ◯マスクを常時着用
 ◯背を向けて座る
 ◯ダンボールで間仕切りする

同様に注意の必要な場所が、飛沫が落ちやすい床です。定期的な清掃を心がけ、ダンボールなどを利用して、床に直接寝る・座ることは避けましょう。熊本県など多くの避難所では、ダンボールベッドが作成、導入されました。共有スペースの清掃・消毒も重要です。換気や手洗い・手の消毒も常に心がけましょう。

感染症対策と避難、どちらも「自分はどうするのが安全か」が最優先となります。持ち出し品や備蓄と一緒に、事前に住んでいる場所で起こりそうな被害を想定して、避難経路を思い描くことが必要です。小さな地震が続く日や、強くなりそうな雨。災害はいつか起こるかもしれないと認識し、準備を進めましょう。


この記事のまとめ 

✔︎ 食料品や日用品を3日分(大型災害は1週間分)備蓄し、避難経路を確認する

✔︎ マスク・消毒液・体温計も用意し、体調管理をする

✔︎ 安全な場所への分散避難を考える。ただし、危険を感じたら避難所へ

✔︎ 避難所では人との対面を避け、感染予防・体調管理を徹底する

(執筆:林幸奈)

コメント: 0