2月から国内感染拡大が深刻化した新型肺炎は、花粉症のピークと期間が被った。花粉症は4人に1人が発症していると言われるほどで、国民病とも呼ばれる。
そんな花粉症の人たちは今、マスクが手に入らなくて困っているという。
ほかにも喘息や鼻炎により、日常的にマスクが手放せない人は多い。医療現場でも不足は深刻で、マスクを命綱としている人たちが、大変な思いをしている。トイレットペーパーも誰もが使うもので、どこの家庭でも必需品だ。
最近は買い占めのイメージのせいで、ただ購入しただけなのに白い目で見られたり、普段より買いづらさを感じたりすると聞く。当然、家の在庫がなくなり購入する人はいて、そうした人が困っている。
店頭に3個商品が残っていたとして、1人1個ずつ買えば3人の手に渡るが、1人で3個買ってしまうと、1人しか買えない。1人で買い占めてしまう人がいなければ、非常時でも普段通りの買い物ができるはずだ。
たくさんの人の手に十分な量が行き渡るため、分けあう精神を大切に、不要な買い占めはやめよう。
トイレットペーパーは、古くはオイルショックから東日本大震災の際も、買い占めの対象になった。マスクは持病などでマスクが欠かせない人は、多めの予備があると安心だ。そうでない場合でも、避難時・避難所生活で役立つ。
マスクやトイレットペーパーなどの生活用品も、1週間分の買い置きを習慣付けてはどうだろう。街中ですぐ近くに店がたくさんあると、「必要になったら買いに行けばいい」と、買い置きの習慣がなくなる。
普段から必要なものは事前に買っておく習慣があれば、非常時にムダな買い足しをしなくて済む。非常時の不安をなくすためにも、日用品や食料品の備蓄を習慣化しよう。
(執筆:林幸奈)