2019.11.25

失敗しない地方移住
田舎暮らしで地域になじむための処世術とは?


【前編】田舎暮らしのコミュニケーション、きっかけのつくり方とは?

自然豊かな土地で長年に渡って執筆活動をつづけている愛媛県在住の山島潤三さん(作家)は、ご近所から町内の情報を得ることが大切だという。

向こう3軒を目安に、
移住や引っ越しのあいさつ回りをするとよいです。
町内会の組や班のことが知れます。

無理して参加する必要はありませんが、
できる限り行事や地域活動
(お祭り、道掃除、運動会、防災集会、盆踊りなど)に
参加した方がコミュニティがつくりやすいです。

こういった行事をすべて無視すると、
孤立につながります。


最近は地方でも
住民の入れ替わりや新築入居者が増え、
顔なじみが少なくなる傾向です。
高齢者世帯と若い世帯の混在化が進むなかで
交流や会話を避ける人も増えつつありますが、
コミュニティ活動は定期的、
定型的に行われています。
見知らぬ土地で新しい人間関係を築くことにストレスに感じる人もいるかもしれない。しかし、田舎暮らしにご近所づきあいは欠かせない。高齢化が進んだ社会では、助け合うことでコミュニティを維持しているからだ。

積極性と適度な距離感のバランスがよい人間関係をつくると、山島さんはいう。

自分たちのライフスタイルに合わせて交流の機会をとらえ、
前向きにご近所さんと関わってみてください。

何をしたらよいかわからなければ、
まずは挨拶だけでもしてみて、
そこから必要なことを教えてもらえばよいのです。
自分から懐を見せて語りかければ、
地元民も移住者がどういう人かわかってくれるでしょう。


都会か地方かを問わず、
「わからないことを聞く」といった謙虚さが
よい人間関係をつくる足がかりになるはずです。

お互いのプライバシーを尊重しながらの
お付き合いではありますが、
少なくとも都会にはない優しさやおおらかさ、
懐の深さはまだあるように思います。

適当な距離を保ちながら進み、地域になじんでください。
プライバシーに対する価値観にズレがある前提で、適度な距離を保つことが大切だ。事前に住民の情報まで調べるのはなかなか難しいため、住んでみたらご近所と折り合いが悪い場合もある。

そうなる可能性を考え、地域に移住者同士のコミュニティがあるか調べて多くとよい。同じ境遇の仲間がいると、相談できて心強い。
▼ 作家紹介

山島潤三
(やましま・じゅんぞう)。
作家。
遥かな夏の日』の著者。