2019.11.08 11:00

第三章
徹底的な自己分析、グローバルな行動力を身につけるためには。
上田友彦(昭和女子大学名誉教授)


>上田友彦さん(昭和女子大学名誉教授)は、「エスペラント」との出会いで世界が広がったという。中学生の教科書で知り、大学教員時代に理解を深めていった。


【エスペラントとは】

1887年、ヨーロッパの言語をもとに造られた国際共通語。

創案者:ポーランドの眼科医 ラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフ。

民族や言語を越え、お互いに歴史や文化を尊重することが目的である。<参考:一般社団法人日本エスペラント協会

 

上田さんが、グローバルで公平な物事の見方になるきっかけは一体何だったのか。
大学生のときに「倫理学の根本問題」という授業で尊敬する教授と出会い、大きな影響を受けました。

教授の考えを聞き、そこからディスカッションする授業でした。物事を徹底的に考察すると視野が広がることを実感し、概念を自分のものにしていくプロセスを学びました。

ほかの生徒から多様な物事の見方を知れる、よい機会でもありました。

この自己と向き合う姿勢が、上田さんの現在の活動に活きている。「エスペラント」を使う同志、「エスペランチスト」たちと将棋を通して日本の伝統文化を世界に発信する活動だ。

自身がイメージする未来のために必要だった「エスペラント」は、新しい世界に飛び込むときのハードルを下げ、世界や人とつながりやすくした。
自分がどのような人生を送るかイメージし、充実した未来になるよう、可能性を追求しました。

そのために必要なのは、能力・経済状況・性格などを徹底的に分析することです。夢物語で終わらせず、行動した結果の今があります。

私の人生の原点は、大学時代の授業にあることはたしかです。

 

民族も文化も違うたくさんの「エスペランチスト」たちが仲間となり、人生の岐路でアドバイスをくれたと語る上田さん。そのおかげで、人生が好転したこともあったという。自分の置かれている狭い範囲にこだわる必要はない。一歩踏み出す勇気を持とう。

まとめ

3人の作家が語った話の共通点に、たくましく学ぶ姿があった。

シャイで受け身だといわれることが多い日本人。いま求まられる自己表現スキルを、能動的に身につける方法とは・・・

〇本をたくさん読んだ人は、さまざまな言葉が自身の血肉となり、表現力となる。

〇学んだ知識に対して自分なりの疑問を持つこと、自分の言葉で自分の意見を語ることが「能動的な姿勢」である。

〇なりたい自分を具体的にイメージしよう。

自己分析をもとに必要なスキルを身につけると世界が広がる。たくさんの本を読み、たくさんの人と接し、行動で自分の未来を切り開いていきたい。

 



▼ ゲスト紹介

上田友彦(うえだ・ともひこ)
昭和女子大学名誉教授。
【略歴】
1936 
 奈良県生まれ
1960 
 大阪大学文学部卒
1960 
 大阪府立図書館司書
1969 
 国立図書館短期大学(現筑波大学に吸収合併)助手
1972 
 兵庫県立図書館司書(武庫川女子大学非常勤講師兼務3年)
1984 
 昭和女子大学図書館学課程(図書館司書資格取得コース)助教授、 教授 2003 同大学退職 名誉教授
1984 
 エスペラント独習開始 日本エスペラント学会(現日本エスペラント 協会)会員
1995 
 エスペラント将棋クラブ設立 会長 2013 日本エスペラント協会終身会員
2003 
 公益社団法人日本将棋連盟公認将棋指導員5段
2006 
 やまとこおりやま子ども将棋教室主宰 出生地の奈良県に戻る
2017 
 『あるエスペランチストの夢 エスペラントで発信する「将棋」「図 書館」の世界』出版(文芸社 編集 発行)
現在 将棋5段、世界エスペラント協会将棋専門代表 エスペラント将棋クラブ会長