Episode 3
ロマンを超え、情熱をもって調べつくす
謎多き邪馬台国の真実を解き明かす研究者。


邪馬台国の所在について、真実の国史の復元を試みる石川雄治さん(古代史研究家)が研究にのめり込んだきっかけを語る。
中学生のとき、社会の授業で邪馬台国のことを知りました。謎の多さに興味を持ち、もし答えが出ないのならば、「いつか自分がその謎を解き明かしたい」と思ったのがきっかけです。

その後、本や映画など邪馬台国ブームの影響もあってどんどんのめり込んでいきました。

そんな中、学者たちの邪馬台国論争を見ていくうちに、「邪馬台国がどこにあったのか、学者たちならわかるはずだ、嘘をついているのではないか?なんだかおかしい」と思うことがありました。

そして、なぜ学者が嘘をつかなければなかったのか疑問を抱き、より深く古事記・日本書紀の記述を調べるようになったのです。

石川さんは独自の調査をすすめ、倭人伝の記述にしたがって地図の上から邪馬台国の場所を捜し出すことに成功した。しかし、その発見が指し示すのは、日本書紀が改竄されたという新事実だった。
真実の追及にロマンを感じ、ミステリーの解明を本に残した石川さん。その情熱を後押ししたものは何だったのか。
ある人から「本にしなければだめだよ」と言われ、本を書きました。

それが『日本書紀年代論』です。昔、私の初期の原稿を読んだある教授が、「一つのことがわかると、あとは芋づる式だね」と評していただいたのを心の支えにし、いままで続けてきました。これは天命だと思っています。
学者は雲の上のような人だと語るが、膨大な資料をもとに仮説を立て、コツコツとまとめ上げた。仕事と研究を分けたことで、自分だけの気づきをとことん突き詰められたのではないだろうか。

情熱を絶やさなければ、信念をかたちにできるのだと教えてくれた。




▼ ゲスト紹介
石川雄治(いしかわ・ゆうじ)
古代史研究家。