2020.05.27 18:00
どうして勉強しなくちゃいけないの?
勉強しない子どもに伝えたい「知る」楽しさと必要性

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新型コロナウイルス感染症の影響で小・中・高等学校が休校となり、子どもたちは家庭での時間をどう過ごすかが問題となりました。

自分ではなかなか学習の時間が立てられず、遊んでばかりの子どもについ「勉強しなさい!」と叱りたくなっていませんか?

多くの子どもが勉強を嫌がる理由は、勉強=やらされるものだと思っているためです。大好きな遊びや、熱を入れている部活動。楽しいことがたくさんあって、勉強はそれを邪魔する時間、面倒なものだと感じている子どもは多いのです。

目の前の宿題が、今後の人生でどう役に立つのかがわからない。そんなものを放って、友だちとの時間も大切にしたい……と、子どもたちも悩んでいます。

やらされているという意識があると、苦手意識は取れません。義務教育は9年、高校が3年、大学は4年。「なぜ勉強しなくてはいけないのか」というテーマが自分のなかで飲み込めないまま、進学してしまう人もいるようです。

子どもに勉強して欲しい親心は、いつの時代も課題となります。「勉強しなくてはいけない理由」、子どもたちが納得のいくように説明できますか?

勉強が大好きだった人も、実は苦手だった人も、どうしたら子どもたちが勉強してくれるようになるか、あらためて考えてみましょう。

子どもに伝えるための「勉強する理由」を考える

なぜ、勉強をしなければいけないのでしょうか。勉強は人間として必要な力を身につけることですが、さまざまな使い道があります。そのため「勉強しなくてはいけない理由」は、人によって違うのではないでしょうか。

知らないことを学んでいくと知識が身につくだけでなく、同じような問題に当たったとき、自分で解決する力がつきます。またたくさんの知識や考え方に触れることで視野が広がり、そこから自分の考えが身につくのです。

専門的な知識や学力をつけることは、行きたい学校やなりたい職業など、目標を叶える手段にもなります。学校でたくさんの科目を勉強するのは、将来に向けてさまざまな分野を見ていくためです。「数学は苦手だけれど、国語は楽しくて好き」「就きたい職業があるから、この分野を研究したい」というように、勉強を進めていくことで見えていきます。


子どもに勉強してほしいという理想は、自身の経験にもとづいているはずです。自分の考える勉強すべき理由を、自身の経験と共に子どもたちに話してみませんか?受験や就職などに関する成功体験もいいですし、学生時代に勉強が苦手で苦労したことも、素直に話せば共感してもらえるはずです。

理由もなく押しつけるのでなく、まずは自分の言葉で学ぶ大切さを伝えてみましょう。



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学習習慣を身につけるための目標設定

勉強をしてほしい理由として「将来に知識を役立ててほしい」「結果を出してほしい」と考える人も多いでしょう。

しかし子どもたちは、大人のような社会での経験がないため、その意味や重要性を考えるのが難しいのです。遊びを楽しみたい中で「勉強しなさい」と強く言えば、勉強から遠ざかってしまいます。

まだ具体的な目標ができていない場合は、目の前の宿題やテストに向かって、わからない問題を一緒に解決していくなど、小さな成功体験を積んでいく方法もあります。また、家庭学習時間の基本は「学年×10+10分」が目安と言われます。

小学3年生の場合:3×10+10分で40分
中学1年生の場合:7×10+10分で80分

家庭学習のポイント
◯「必ずこれだけはやる」というものを決める(つめこみすぎない)
◯質問できる環境をつくる(気づきが見つかり、苦手が克服できる)
◯点数ではなく、本人ができるようになったことを褒める

最終的に、子どものペースで時間を管理できることが理想です。家庭学習を通じ、時間管理や努力ができる力を育てられます。


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勉強嫌いの子に「知る楽しさ」を伝えるには?

しかし「やはり勉強には堅苦しいイメージがあって、好きになれない」「どうしても勉強以外のことがやりたい」と言われる場合もあるかもしれません。

本来勉強とは、新しいことを学んで知識をつけ、発見や喜びを生むためのもの。楽しさが伝わらなければ、勉強する習慣は身につきません。


また広い世界を見るため、たくさんの経験が必要です。子どもが楽しいと思うことを理解し、ときには遊びも大切にしてあげましょう。子どもの好奇心がどう育つかは、両親の影響も大きいです。教科書以上の知識に触れ、好奇心を刺激し、知る楽しさを知ってもらうことが大切になります。

小さいころから本に触れることで、知的好奇心が養われます。図書館や書店などに足を運び、関心のあるジャンルに触れることが有効です。自然や生きものが好きであれば、図鑑を持って外に出ることで知識が身につき、本への抵抗がなくなるでしょう。

また「本物を見る」という体験は刺激的で、外で遊ぶことが大好きな子どもにも楽しいものです。博物館などに足を運び、展示をみたりワークショップに参加することでも、より関心や理解が深まります。

幼い子どもの前には、選択肢がたくさんあります。子どもの興味のあることを話しあうなかで、学ぶべきことや目標が見えてくるはず。好奇心を尊重し、自分で選択していく力を身につけることが大切です。勉強という堅い考えは一度置いて、知らないことを知る喜びと、関心のある知識を身につけてみましょう。



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この記事のまとめ 

✔︎ 知識を深めたい、将来の役に立てたいなど、勉強する目的はさまざま

✔︎ 自分なりの言葉で、勉強の必要性を伝えてみよう

✔︎ 家庭学習は目標や時間を決め、自分で管理ができることを目標にしよう

✔︎ 知的好奇心を育てるため、子どもの好きなもの・好奇心を大切にしよう

(執筆:林幸奈)