児童虐待、上司からのパワハラ、学校内のいじめ……テレビをつけると苦しくなるニュースが毎日飛び込んでくる。こうしたニュースを見て、「かわいそうだが、自分には関係ない」と思う人もいるだろう。

しかし、暴力被害は他人事ではない。あなたの家族や友人が、だれにも言えずに苦しんでいるかもしれない。都道府県労働局等に設置した総合労働相談コーナーに寄せられる相談内容のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関する内容がトップで、平成30年度には82,797件の相談があった。
参考:文部科学省 / 平成30年度個別労働紛争解決制度の施行状況

相談レベルで8万件を超えている事実から、実際の事件としてニュースになるのはわずか一部であることがわかる。私たちに届いていない、数多くの被害者や加害者がいることを忘れてはならない。

SNSで暴力に関するニュースに対する意見を見ていると、被害者側へ同情する声が多く見られる。「かわいそう」という感想に留めず、加害者側について「なぜ事件が起こってしまうのか」を深堀りして考える必要があるのではないか。そこで4人のゲストから話を伺い、一緒に考えていきたい。(企画・執筆:佐藤志乃 / 企画・制作:一条恒熙)